近年、肝臓癌は男性と女性での罹患率や、女性の年代別の罹患率で違いがあることが分かってきました。
腫瘍班は、特に肝臓癌細胞(HepG2)に対する女性ホルモンに着目し、これらの関係について研究しています。
女性ホルモンの一つであるβ-エストラジオールやエストロゲン様物質など、これらのHepG2への添加実験を進めています。
また、付着細胞の一つであるHepG2の培養には、ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)を使っていますが、これに含有されるフェノールレッドは女性ホルモンに似た働きをするとも言われるため、これを含まないフェノールレッド不含のDMEM培地を使用して培養を行うなどの検討をしながら実験を行っています。