人間科学部

卒業研究:肝癌細胞HepG2と女性ホルモンに関する研究をしています【健康科学研究室】

肝臓癌細胞HepG2(DMEM培地フェノールレッド不含) 

健康科学研究室では、血液内科医である佐藤友亮教授のもと、生命科学を主とする研究を行っています。なかでも、様々な細胞株に関する研究に取り組んでおり、ここでは肝臓癌細胞を使った研究をしている腫瘍班を紹介します。

β-エストラジオール、ストック溶液調整

 

近年、肝臓癌は男性と女性での罹患率や、女性の年代別の罹患率で違いがあることが分かってきました。

腫瘍班は、特に肝臓癌細胞(HepG2)に対する女性ホルモンに着目し、これらの関係について研究しています。

女性ホルモンの一つであるβ-エストラジオールやエストロゲン様物質など、これらのHepG2への添加実験を進めています。

 

また、付着細胞の一つであるHepG2の培養には、ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)を使っていますが、これに含有されるフェノールレッドは女性ホルモンに似た働きをするとも言われるため、これを含まないフェノールレッド不含のDMEM培地を使用して培養を行うなどの検討をしながら実験を行っています。

β-エストラジオール、ストック溶液調整
肝臓癌細胞HepG2(DMEM培地フェノールレッド含有)