人間科学部

健康科学研究室

佐藤 友亮教授

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  • 健康/ ジェンダーと科学/ 情報科学/ 生命科学/医学/血液学/社会と身体

 本研究室は、「ヒトの健康」という大きなテーマに対して、細胞レベルのアプローチとともに、「ジェンダー」や、「情報科学」という視点からも研究を進めています。円形イラストの三角形に含まれている、"Health(健康)"、"Gender(社会的な性差)"、"Information Sciences(情報科学)"という3つの言葉が、健康科学研究室の主なキーワードです。

 健康科学研究室は、内科医である佐藤友亮教授が運営しています。この研究室では、ヒトの健康と身体に関して、いくつかのアプローチから 研究を進めています。1つは、「免疫」や 、「がん」に関する細胞生物学的な研究です。血液細胞を中心に、細胞の分化メカニズム、発がん、抗がん剤の作用機序などについて、実験室での分子生物学的な研究を行っています。血液細胞以外のマテリアルを用いた研究にも取り組んでいます。

 2つ目は、「生命科学・医学について、ジェンダーの視点からアプローチする」研究です。近年、生命科学や工学研究、技術開発において、性差(ジェンダー)の視点を取り入れる動きが高まってきています(Gendered Innovations)。本研究室では、「皮膚疾患とジェンダー」「ジェンダーによる、痛みの感じ方の違い」など、性差の視点を積極的に取り入れ、現代社会とのつながりを意識した医学研究を進めています。

  3つ目は、「情報科学を取り入れた、生命科学・医学」研究です。先ほども紹介した「皮膚疾患」「痛み」に加えて、「健康長寿」「予防医学」など、学生自身の関心が高いテーマに関して、積極的にAI(人工知能)などの新しい手法を取り入れ、疾患理解や、有効な医学・医療情報提供につながる研究を行っています。

 4つ目は、「身体とコミュニケーション」に関する研究です。医学における身体の重要性は、患者の身体にとどまりません。医学・医療は、患者と医療者の身体が互いにつながり合うことで進んでいきます。現代社会において、心身の健康を保つために重要な「コミュニケーションにおける身体性」について、「当事者研究」「オープンダイアローグ」などと関連した研究を行っています。

佐藤 友亮 教授 SATOH Yusuke
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大阪大学大学院医学系研究科修了、神戸松蔭女子学院大学教授を経て現職に至る。

専門分野     血液内科学、身体論

学位       博士(医学)

その他      神戸女学院大学合気道部師範

オフィスアワー  月曜日 13:00~13:45

【受験生の方へ】

 高校までの化学や生物の学びは重要な基礎となりますが、もっと大切なのは、学びへの意欲です。文系・理系に関わらず、広く健康や、身体に興味がある人を歓迎します。この研究室では、生命科学について基本的な知識を学んだうえで、様々なアプローチで自分の興味ある研究を行うことができます。