人間科学部

愛媛県消防長会「119番口頭指導技術研修会」で講演(木村教授)

愛媛県消防長会からご依頼いただき、本学の心理・行動科学科、木村昌紀教授が2023年11月6日(月)に松山市保健所・消防合同庁舎で心理学の講演を行いました。
愛媛県消防長会では、119番通報を受信する通信指令員が通報者の方から適切に聴取する技術、必要に応じて応急手当を指示する口頭指導の技術を高めることを目的に「119番通報口頭指導技術研修会」を開催されています。
また、松山市消防局では今年度4月から映像通報システムを試験的に導入されており、119番通報の際に活用されています。
はじめに、松山市消防局の通信指令員の方による映像通報システムを使用した聴取や口頭指導の技術発表がありました。その後、木村教授が「通信指令の心理学」というテーマで講演を行いました。

コミュニケーションの心理学や、緊急時の心理を解説した後、119番通報に関するこれまでの調査や実験の知見を紹介しました。その中で、昨年度実施した映像通報システムの研究をお話しました。
研修会には、愛媛県内の消防本部で通信指令員として勤務する職員を中心に35名の消防職員が参加されていました。熱心に受講いただき、貴重なご意見やご質問をいただきました。
今回の研修会が、愛媛県内の通信指令員と住民の皆様との円滑なコミュニケーションにつながること、映像通報システムの更なる活用につながることを願っています。