人間科学部

日本水環境学会でポスター発表に参加しました。【環境科学研究室】

 

 

 張野研究室ゼミ生の藤野さんが3月に九州大学にて開催された日本水環境学会に参加し、卒業論文で取り上げた「酸化チタンを用いたコンクリート解体材から溶出する六価クロムの無害化処理の検討」についてポスター発表をしました。

 

 六価クロムは発がん性などの毒性が高いことで知られています。老朽化した建築物のコンクリート解体材は再生砕石として路盤材などに再利用されますが、一部の解体材から基準値以上の六価クロムが溶出し、環境や人体への影響について懸念されています。本研究ではコンクリート解体材に含まれる六価クロムの低コストかつ安全な処理方法を検討しました。酸化チタンと太陽光を用いた光触媒反応により六価クロムを三価クロムへと変化させることで無害化し、光の波長や照射時間について種々の条件検討を行いました。ポスター会場は大変盛況で、藤野さんは様々な研究機関の先生方からの質問やアドバイスに対して回答し、活発な意見交換が行われました。