~塩見先生の微生物学実習~
後期も早いもので4週目の授業が終わりました。
今回は3週目に行った「大腸菌からプラスミドの精製」の授業の様子をお見せします。
プラスミドとは、細胞内に存在する小さな染色体外のDNAです。
1年生のバイオサイエンス基礎実習でDNAを結合する操作(ライゲーション)を行ったので、今回の授業はその応用編となります。
ライゲーションしたプラスミドDNAを正しく結合したものを見つけ出すために、大腸菌を入れてプラスミドDNAを増やします。
大腸菌にプラスミドDNAを導入する操作を「形質転換」と呼び、塩化カルシウム法を用います。大腸菌の透過性を高めた細胞をコンピテントセルと呼びます。
形質転換は一晩培養するので、授業中に全部はできないため、内容は動画で生徒に見せて伝える形にしました。
形質転換した菌の中から正しく結合したプラスミドを見つけ出さなければなりません。
そのためには、それぞれの形質転換体からプラスミドDNAを精製する必要があります。
今回の授業では、シグマの精製キットを使って行ったため比較的簡単にできました。
後期になり、実験にも慣れてきて先生の話も真剣に聞く真面目な生徒さんたちばかりで、実験も無事成功できました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。