人間科学部

卒業研究の紹介:出し殻から作製した炭による殺虫剤の除去について

マッフル炉

 環境科学研究室では、マッフル炉という装置を用いて炭を作製し、炭の効能について様々な実験を行なっています。今年度はコーヒーと紅茶の出し殻から炭を作製し、殺虫剤の1つであるフィプロニルを対象として水質浄化への有効性を調べています。

 フィプロニルとはゴキブリ駆除剤として1990年代から使用されているフェニルピラゾール系殺虫剤です。広く普及しているため河川水中からも検出され、その毒性や環境影響について把握することが重要とされています。卒業研究ではコーヒーと紅茶の出し殻を600℃で2時間、窒素雰囲気下で燃焼した後にすりつぶし、粉末状にした炭を使用して水中からのフィプロニルの除去効率について検討しています。