人間科学部

理科教育研究室

中川 徹夫教授

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  • マイクロスケール実験
  • 溶液物性論
  • 溶液教材論
  • 中学校・高等学校理科教員

マイクロスケール実験とは、通常の実験より規模を小さくした(1/5から1/10程度)実験のことをいいます。溶液物性論は、溶液に関する物理的性質を研究する分野です。実験、理論、計算機シミュレーションなど、様々な研究手法があります。溶液教材論は、溶液に関する教材を研究する分野です。マイクロスケール実験も、対象が溶液の場合、溶液教材論の一領域とみなせます。環境・バイオサイエンス学科では、中学校・高等学校の理科教員の免許が取得できます。

マイクロスケール実験には、用いる試薬や生じる廃棄物が減少するため、環境にやさしく、個々の児童・生徒・学生が取り組めるという長所があります。

中川研究室では、理科教育・環境教育の視点から、小学校・中学校・高等学校・大学の授業に有用なマイクロスケール実験の教材開発や改良、さらには教育実践の研究に取り組んでいます。

また、その基礎として、理論的手法による溶液物性論の研究にも取り組んでいます。

卒業研究の内容は、物理学、化学、生物学など、理科に関することなら何でも構いません。

興味・関心の深い内容に関して取り組んでもらえば結構です。卒業後、中学校・高等学校の理科教員として、継続して取り組めるテーマが好ましいと思います。

教員採用試験を受験する人には、ゼミで小論文、面接の指導や高等学校理科の授業見学も行います。

中川徹夫 教授 NAKAGAWA Tetsuo
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京都大学大学院理学研究科修士課程を修了後、京都府立高等学校教諭、群馬大学助教授、電気通信大学准教授を経て、現職。
高等学校教諭をしながら溶液物性論の研究に従事し、京都工芸繊維大学工芸科学研究科博士後期課程を修了。

  • 学位   博士(学術)
  • 専門分野 理科教育、物理化学

【受験生の方へ】

 研究テーマとしてマイクロスケール実験を選んだ人は、卒業後、中学校や高等学校の理科(物理,化学,生物)の授業で、自分が開発した教材を活用、発展させることも可能です。卒業研究で取り組んだ内容が、将来の仕事(教職)に十分活かすことができるので、有意義です。