~塩見先生の微生物学実習~
土の中の微生物を取り出し、分解能力を調べる実習を2週にわたって行いました。
学生さんたちには、近所で手に入れた土をもってきてもらい、それらを生理食塩水に混ぜ、10分以上放置します。※湿った土のほうが微生物はでてきやすいです。
置いておくと微生物が浮いてくるので、その上澄みを50μℓとり、LBプレート(細菌の栄養培地)にまきます。それを30℃で1日培養します。
培養し菌が繁殖したプレートに生理食塩水を入れて、スプレッダーで一か所に集めて、それらの菌をエッペンに回収します。

生理食塩水で1/100に希釈し、今度はTBPプレートに土の溶液を植菌し、1週間30℃で培養します。(※TBPプレートとはリン酸トリブチルの入ったプレートのため、有機リン系化合物の分解菌のスクリーニングを行えます。ターゲットの化合物の類似化合物を使ってスクリーニングを行い、その中からターゲット化合物を分解する方法は微生物の世界ではよく行う手法です。)
本来、プレートに溶液などをまく際はクリーンベンチ内で行いますが、実習室にはない為、代わりにクリアファイルで上を覆いながら行いました。
班のメンバーともうまく連携がとれるようになってきており、手際がよくなってきています♪
殺虫剤の中に有機リン系化合物が入っていることがあるため、土の中にも入っている可能性が高いです。
1週間培養したプレートを見るのを皆さん楽しみに今週の実験は無事終わりました。

