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「PCIT(親子相互交流療法)実践者養成ワークショップ」を大学院で開催しました! 新たに9名のPCIT実践者が誕生し、総勢38名に!
お知らせ
2023.10.10
PCIT(親子相互交流療法:Parent-Child Interaction Therapy)とは、幼児とその養育者を支援する米国発祥の新しい心理療法で、親子の愛着関係を再構築し、子どもの問題行動の改善に大きな効果を発揮するエビデンスに基づく介入プログラムです。日本には2008年に導入され、本学大学院心理相談室では2013年に西日本で初めてPCITを実践しました。また、人間科学研究科では、2019年に日本で初めて大学院授業にPCITの実践者養成プログラムを導入し、大学院修了後もPCIT研究生として在籍することでPCITの国際資格を取得できるシステムを運営してきました。
今般、本学人間科学研究科の授業「心理療法特論」で、國吉知子教授(PCIT-International認定トレーナー)の指導による「PCITイニシャルワークショップ」を開催し、9名の大学院生等が5日間にわたるワークショップを修了しました。9月23日(土・祝)無事全員に修了書が授与され、これで、本学でのPCITワークショップ修了者は累計38名となりました。
本プログラム修了生は、今後スーパービジョンを受けながら、実際に現場でPCITを行うことが可能です。特に今回は、現場で活躍されている卒業生で、ベテラン心理師の方がお二人、PCIT研究生として受講されました。修了後に早速、ご自身の職場でPCITケースを実施する方もいらっしゃいます。ここからも現場でのPCITへのニーズの高さが窺えます。
今回の講座には、國吉教授が現在指導を行っている4名のPCIT研究生(認定トレーナー神田有里子さん、認定セラピスト候補生の上村恵梨華さん、児島若菜さん、真木希代子さん)が時間を割いてご協力くださいました。この場をお借りして御礼申し上げます。
PCITの理論やスキルは一般的なカウンセリングやプレイセラピーにおいても有用で、「PCITは心の問題を抱える、難しい子どもたちと良い関係を築くうえで有効!」との声を修了生からも多くお聞きしています。このように本学では、すぐに現場で応用できる、汎用性が高く、即戦力となるPCITをいち早く導入してきました。修了生の皆様にとり、この経験が、今後臨床力をさらにスキルアップする一助となれば幸いです。なお、本学でのPCIT実践者養成は2023年度で終了となります。