人間科学部

今年も家庭裁判所調査官による特別授業を開催しました!

11月16日(木)「家族臨床心理学」(担当:國吉知子教授)の授業に、神戸家庭裁判所尼崎支部のお二人の調査官にご来校頂き、特別授業を実施しました。
授業では、家庭裁判所の業務や家裁調査官の仕事内容に加え、採用情報などのお話しもお聞きしました。「家庭裁判所調査官」の仕事の社会的な重要性や、専門を問わず、学部卒からチャレンジできる国家公務員の専門職であることなど、多岐にわたるお話に参加者は高い関心をもって受講していました。

授業では事前に調査官の方に、学生からの質問をお伝えし、それらの疑問に直接お答え頂く時間も設けておりますが、今回、質疑応答の時間を非常に多く取ってくださり、お二人の調査官がそれぞれ家事事件、少年事件についての学生からの様々な質問に丁寧にご回答くださいました。
調査官として非行少年と接するうえでの関係づくりで大切にしていること、職務上のやりがいやご苦労など、対面講義だからこそお伺いできるご体験を交えた貴重なお話をお聞きでき、調査官としての使命感や中立性を保ちながら人生の岐路に立つ方々を支援していかれる姿勢に感銘を受け、学生たちは真摯に耳を傾けていました。
さらに、家裁調査官の充実した研修制度や、女性でも働きやすい職場環境などについても具体的にわかりやすくお話しくださり、聴講者の中心である、2~3年生が将来のビジョンを考えるうえで、大変良い機会となりました。

家庭裁判所紹介パンフレット

また、新しい家庭裁判所紹介パンフレット「One Team for Justice新たな時代の司法を担う裁判所職員」(写真参照)も全員に配布してくださり、家裁調査官以外の裁判所のお仕事についても理解を深めることができました。今般、労をおとりくださったお二人の調査官様、ならびに派遣してくださった神戸家庭裁判所様に改めて心より御礼申し上げます。

本学ではこのように、教員のネットワークを活かし、現役の専門職の方をお招きして、現場の生の声をお聞きするとともに、心理学を活かす仕事への意識を高める授業を、展開しています。今後も地域の専門家と連携した学びの場を提供していきたいと考えています。