人間科学部

「PCIT(親子相互交流療法)実践者養成のためのイニシャルワークショップ」を大学院で開催!新たに7名のPCITers(PCIT実践者)が誕生しました!

本学人間科学研究科「心理療法特論」の授業で、國吉知子教授(PCIT-International認定トレーナー)の指導による「PCITイニシャルワークショップ」を開催しました。
7名の大学院生が5日間にわたるワークショップの課程をすべて修了し、10月10日(月・祝)に無事に全員に修了書が授与されました。これで、本学でのPCITワークショップ修了者は29名にのぼります。

PCIT-International所定の本プログラムを受講した学生たちは、PCIT実践者として、今後はスーパービジョンを受けながら、実際にPCITの臨床実践を行うことが可能となります。なお、今回の講座には、國吉教授からPCITの指導を受けている2名の本学修了生も(昨年認定トレーナー資格を見事に取得された神田有里子さんはアシスタント・トレーナーとして、また、現在、医療現場で心理師としてPCITを実践している上村恵梨華さんはサポートスタッフとして)ワークショップにご協力くださいました。どうも有難うございました。

PCIT(親子相互交流療法:Parent-Child Interaction Therapy)とは、幼児とその養育者を支援する米国発祥の新しい心理療法で、親子の愛着関係を再構築し、子どもの問題行動の改善に大きな効果を発揮するエビデンスに基づく介入プログラムです。
日本には2008年に導入され、本学大学院心理相談室では2013年に西日本で初めてPCITを実践しました。
また、人間科学研究科では、2019年に日本で初めて大学院の授業にPCITの実践者養成プログラムを導入し、大学院修了後もPCIT研究生として在籍することでPCITの国際資格を取得できるシステムを運営してきました。

PCITの学びは臨床実践において、一般的なカウンセリングやプレイセラピーにおいても、速やかに良好な対人関係を築くうえで有用です。福祉や心理専門職として現場に出た修了生からも、「PCITを学べてよかった、スキルは現場でさまざまな心の問題を抱える、難しい子どもたちに接するときに、とても役に立っています!」との感想を多数お聞きしています。
このように本学では、初心の心理師であっても現場ですぐに活躍できる、汎用性が高く、即戦力となるスキルを学ぶ機会としてPCITを導入してきました。受講された学生さんにとって、ワークショップでの経験が、臨床力にさらに磨きをかけてスキルアップする一助となることを願っています。