人間科学部

宝塚市要保護児童対策地域協議会・児童虐待対応専門研修(石谷教授)

2022年11月21日(月)、宝塚市子ども未来部子育て支援課(家庭児童相談室)からご依頼いただき、本学心理・行動科学科の石谷真一教授が研修会講師を務めました。要保護児童対策地域協議会は、被虐待児を始めとする保護の必要な児童に関わる諸機関の連携と調整を行っています(平成16年度児童福祉法改正法による)。

宝塚市では関係機関の職員の資質向上を目的に研修会が実施されていて、今回は「メンタライゼーションについて」をテーマにお話しさせていただき、その後援助実践について質疑も行わせていただきました。メンタライゼーションに基づく治療は、幼少期の愛着形成にトラウマを抱える大人の方への心理治療として開発され、昨今では育ちに様々な問題を抱える子どもや青年にも広く適用されています。

講演は市役所会議室で行わせていただきましたが、同時に関係機関にZoom配信され、相談業務に当たっておられる方々にも視聴いただきました。子どもの健やかな育ちを守り、適切な養育を保護者に啓発する活動に日々尽力されている方々に少しでも役立てていただければと望んでおります。なお、研修会には公認心理師を目指す本学大学院生4名も陪席させていただきました。子育て支援課の皆様に感謝申し上げます。