人間科学部

認知心理学研究室

矢野 円郁教授

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  • 心理学で社会を変える ~自由と尊厳と多様性を求めて~

あらゆる社会問題の解決には、人々の意識の改革が必要です。人間の思考や記憶のくせや判断のバイアスなどに関する認知心理学的研究の知見を踏まえ、人々の意識を変える方法を考えます。心理学を学ぶことによって論理的にものごとを考える力をみにつけ,私たちの生きる社会をより良いものにする方法を考えて実践していきましょう。

人の認知機能(記憶、抑制、注意、思考など)の仕組みについての基礎的な研究だけでなく、臨床や教育、保育などの日常場面での問題の解決に取り組んでいます。

正確な目撃証言を得るための方法の考案、効果的な自転車の交通安全教育の考案、男性の家事・育児分担率を高めるための人々の意識改革、子どもの発育に影響する貧困問題への対策といった研究・活動も行っています。

冤罪をなくすにはどうしたらいいのか?事故を起こしてしまう前に危険な行動をやめられるようにするにはどうしたらいいのか?男女の不平等をなくすにはどうしたらいいか?貧困の再生産をくいとめるにはどうしたらいいのか?現状を全て肯定する(問題があっても仕方がないものとあきらめてしまう)のではなく、疑問をもち、問題の根本がどこにあるかを見極め、原因を解明し、改善していく方法を研究します。

矢野 円郁 教授 YANO Madoka
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東京大学文学部行動文化学科 社会心理学専攻卒業
慶應義塾大学大学院社会学研究科 博士後期課程修了
専門分野:認知心理学(記憶)
最近の関心:ジェンダー

  • 学位  博士(心理学) 
  • 研究室 理学館 17号室 

【受験生の方へ】

受験勉強は順調ですか?なかなか覚えられなくて困ったことはありますか?認知心理学は「記憶する(覚える)」仕組みを解明してきました。今まで勉強が苦手だった人も、認知心理学を学ぶことで、どうしたらうまく覚えられるかが分かり、覚えることがきっとうまくなるはずです。