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大学院教員改革支援プログラム 環境と健康のために行動する女性科学者養成

本取組は、神戸女学院大学大学院人間科学研究科の、人間行動学、環境科学、健康科学の3分野が実施した教育プログラムです。持続可能な開発のための教育(ESD)の専門家や食の安心と健康を守るサイエンス・コミュニケーターなど、科学と社会をつなぐ役割を果たす女性科学者の育成をめざします。

大学院のカリキュラムを通じてこれらの分野の専門的知識を身につけ、さらにインターンシップ制度、サイエンス・アウトリーチ活動、サイエンスのための語学研修、大学院セミナーなどを通じて実践的な科学の精神を培うことで、地域社会の中で自立的に問題を解決することのできる女性科学者を養成します。本取組は、文部科学省の2007年度大学院教育改革支援プログラムに採択されました。

カリキュラム

博士前期課程1年次

「人間科学合同演習Ⅰ」は、人間科学研究科独自のスタイルで実施している、研究科共通の必修科目です。4つの異なる専門分野の大学院生が主体的に運営し、それぞれの研究計画や研究成果を発表し、質疑応答を行います。専門的な内容を専門外の人にわかりやすく伝える能力や、隣接領域についての理解、研究活動にかかわる主体性などを培うことを目的としています。研究科長と各分野の教員が合同で担当し、それぞれの専門分野から、あるいは専門外の立場から指導を行います。
「演習Ⅰ」と「特別研究Ⅰ」は、それぞれの専門分野の指導教員による必修科目で、大学院生の修士論文のテーマに応じて、研究遂行に必要な実験手法、調査手法、データ解析技術、文献講読、論文作成などのためのきめ細かい指導を行います。
加えて、所属する専門分野の講義科目の中から履修する専門選択必修科目、夏休みなどを利用して集中講義の形式で開講される「人間科学特別講義」や「情報科学特論」、文学研究科英文学専攻・通訳・翻訳コースとの連携科目である「専門領域通訳特論(自然科学)」などの関連選択科目があります。

このほか、本取組で実施するサイエンスのための語学研修は1年次前期から、サイエンス・アウトリーチは1年次後期から実施します。短期インターンシップは1年次の夏期休暇に実施することができます。長期インターンシップを行う場合には、1年次の前期にしっかりとした準備期間を設け、後期に実施するのが原則です。実施にあたっては、随時インターンシップ受入れ先、指導教員、人間科学部GP推進室コーディネーターとの緊密な連携のもとで、大学院生の学修に配慮しつつ行います。

博士前期課程2年次

「人間科学合同演習Ⅱ」、「演習Ⅱ」、「特別研究Ⅱ」の必修科目、また、専門選択必修科目、関連選択科目等についても開講科目が変わりますが、1年次と同じ要領で履修することになります。
サイエンス・アウトリーチやサイエンスのための語学研修は、引き続き実施します。
修士論文については、1月末の提出締切後、研究科全体で行う修士論文公開発表会と主査および2名の副査による口頭試問があり、そこで付された意見や質問をもとに修正を施し、最終的に2月下旬に提出します。

活動内容

環境と健康のために行動する女性科学者養成 活動報告書(2010年3月) PDF

大学院教育改革支援プログラムとは

「大学院教育改革支援プログラム」[大学院GP(Good Practice)]は、文部科学省によって2007年度より開始されました。
産業界をはじめ社会の様々な分野で幅広く活躍する高度な人材を養成するため、大学院における優れた組織的・体系的な教育の取組を選定・サポートするものです。