人間科学部

管住性ハチ類のきょうだい同士の共食いに関する研究論文が国際学術誌PLOS ONEに掲載されました

(a)竹筒内に作った巣に、幼虫のエサとなるキリギリス科のバッタを運び込むアルマンアナバチのメス (b)巣内の幼虫たち(ブルードと呼びます)

今﨑 惟神戸女学院大学大学院人間科学研究科研究生(環境・バイオサイエンス学科卒業生)と遠藤知二神戸女学院大学名誉教授が、管住性ハチ類のアルマンアナバチにおいて、巣内の幼虫の数が減少するブルードリダクション(brood reduction)が、きょうだい同士の共食いによって起こっていることを世界で初めて実証しました。研究内容の詳細はこちらの解説ページ をご覧下さい。

本研究成果は、2022年5月18日に、国際学術誌「PLOS ONE」に掲載されました。

DOI:https://doi.org/10.1371/journal.pone.0267958

Imasaki Y, Endo T (2022) Brood reduction caused by sibling cannibalism in Isodontia harmandi (Hymenoptera: Sphecidae), a solitary wasp species building communal brood cells. PLoS ONE 17 (5): e0267958

※本研究は、国際的な科学雑誌であるNew Scientistや科学ニュースサイトのLive Scienceなどの取材も受けました。

※文中の “きょうだい”がひらがな表記である理由は、兄弟姉妹すなわち雌雄両方の意味を含むからです。