1年生で履修する、環境科学基礎実習の一部を紹介します。
保全生態学研究室 髙橋教授担当の授業では、土壌生物の生息場所について調査します。
学内の比較的日陰の場所で調査地を数カ所決め、各地点の土壌水分量・pHを測定しておき、土を採集します。土は、写真のツルグレン装置に入れて1日置きます。
土壌生物は、光・熱・乾燥を苦手としますので、装置の電気をつけると、段々と土の下の方へ潜ろうとします。
すると土壌生物が徐々に落ちてくるので、装置の下にエタノール入りシャーレを設置しておくと採集することができます。
翌週、どのような土壌生物が生息しているかを確認するために、図鑑と実体顕微鏡を使用して分類します。
今回の実習では、ダニやトビムシ、カニムシなど全目数:24、全個体数: 170の土壌生物が確認できました。
これらのデータと事前に調べておいた水分量・pHの値を元に土壌生物の生息条件を考察し、レポートを作成していきます。
髙橋教授(保全生態学研究室)の紹介はこちら

