人間科学部

授業紹介:乳酸飲料の乳酸菌を数えました【微生物学実習】

 

最近「乳酸菌飲料」が人気なのはご存知ですか?

乳酸菌は良い菌を増やし、悪い菌を減らして、腸内環境を改善し、おなかの調子を整えます。”免疫力”があがり、新型コロナウイルスなどの様々な風邪にかかりにくくなると言われています。

乳酸菌が入っている飲み物には、だいたい何個入っているか記載されています。億単位なのでひとつひとつ数えると日が暮れてしまいます。そんな時に便利な数え方が「希釈法」です。簡単に説明すると薄めてから数え、薄めた分あとで掛け算して数える方法です。

今回は実際に市販の乳酸菌飲料を希釈法を用いて数える実習を行いました。

原液(100㎕)を生理食塩水で薄めて、薄めてを繰り返し、100万分の1という薄さにして、1週間培養してから数えて、菌の数を計算するのです。

乳酸菌も生き物なので綺麗な空間で行わないと死んでしまい、うまく反応してくれません。そのため、空気中の微生物となるべく触れ合わないように、透明ファイルをかざしながら行ったり、ピペットマンを直前にしっかり消毒してから行うなど工夫しました。

それでは、班のみんなで協力しながら培養したプレートを実際にみてみましょう。乳酸菌が微生物に弱いので、班によってはうまく反応できてないものもありましたが、ご覧下さい。

5つ並んでいるプレートの中の細かいブツブツが乳酸菌です。かなり細かい作業で反応するのが難しいのですが、でてきてくれました。

また、一緒に家の庭の土などを採取してその中にいる微生物なども培養しました。

このプレートはまだ学生さんは見ていないので、またつぎの授業で数えて計算を行います。

学生さんたちの身近な飲み物や土などの微生物の実験により楽しそうに授業に取り組んでいて、私たちも嬉しかったです。

最初は難しいことだらけだった2年生の皆さんですが少しずつ理解力などもあがってきて、実習の様子がさまになってきています。これからの成長や活躍に期待です。

塩見尚史先生の授業「微生物学実習」のご紹介でした。