人間科学部

動物生態学研究室

遠藤 知二教授

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  • 生物多様性

生物多様性は本来、人間の生き生きとした豊かな暮らしを支えるうえで、なくてはならないものです。異なる土地に由来するさまざまな食材を楽しみ、季節に応じて花を飾り、いろいろな生きもののイメージをあしらったモノに囲まれて暮らしていけるのも、生物多様性があるからこそです。しかし、人間活動は、目のまえの利益を追求するあまり、その多様性を危機的な状況にまで減少させてしまいました。生物多様性を維持することは、現代に生きる私たちにとって、もっとも重要な課題の一つです。

生物多様性が失われつつある今、何をどうすればよいのでしょうか。まず、ある地域にどんな生物がどれだけ生息しているかを知る必要があります。しかし、私たちの知識はごく限られています。たとえば、本学のある岡田山キャンパスには豊かな森林が残されていますが、そこにどれだけの昆虫が生息しているかさえ、十分にわかっていません。

研究室では、学内をはじめとして、大学のある西宮市、兵庫県の昆虫相を明らかにすることもテーマの一つとして取り組んでいます。また、生物多様性が低下することによって、生態系の機能が損なわれることが大きな問題になります。しかし、どのような変化が起こるかを予測することは大変むずかしい問題です。

研究室では、竹筒トラップという手法を用いて、生態的役割の異なる管住性ハチ類のグループとそれらの天敵がどのような環境条件に影響を受けているのかを少しずつ明らかにしようとしています。このように、研究室では、動物生態学を中心に生物多様性の保全をはかるための基礎的な調査や研究を行っています。

遠藤 知二 教授 ENDO Tomoji
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  • 専門分野 動物生態学         
  • 学位 農学博士
  • 研究室 理学館 S40号室
  • オフィスアワー 木曜日 12:25-13:15
  • メールアドレス endo_address.jpg 

受験生の方へ

生物の多様性は、私たちの好奇心をかき立ててくれるものでもあります。どんな生きものにも、長い進化の歴史があり、たくさんの不思議が秘められているはずです。その不思議に気づく感性を養い、問いのかたちにし、それに答えるための方法を身につけることが、大学での学びです。生物多様性を守るための第1歩をそこから始めてみませんか。